建て替え計画から始まった平屋計画。
使えるモノはできるだけ活かしたいという《モノ》を大切にされるお施主様。既存宅に使われていた【建具】を活かしたいというご要望を頂き新築計画が始まりました。お話を伺うと、現在お住まいの家のその前に住まわれていた家の【建具】も存在することが判明。是非この【建具】を使いたいとのお施主様の強いご希望のもと、解体前に取り外して保管。
新築計画は生活動線を意識し3世代がそれぞれ使いやすい間取りを模索していきました。玄関は3世代でお住まいになるので広い空間をご提案。家族が団欒を愉しむリビングは、「しっかりとした和室が欲しい」とのご要望を頂き格天井の本格和室をご提案させて頂きつつ、空間を最大限活用するためにリビングと和室をつなげ、建具で空間を区切る方法をご提案させて頂きました。
木が好きなお施主様のご要望を受け、天井は全て国産の無垢材を贅沢に使い、和室には1尺角(約30cm角)の国産ヒノキの大黒柱を配置しました。その大黒柱の脇には先々代の家に使われていた【3世代使い継がれた建具】で空間を演出。和室の建具は先代の家の【建具】をリノベーションし再利用。新たに製作した【建具】も加わり〔住まい手〕と【建具】が3世代存在する暖かい住まいが誕生しました。
性能面も現在の省エネ住宅の基準も満たしたHEAT20G2レベル・換気設備も整った快適な住まいとなります。